いきなり!過去問!
こんな問題に正解できるようになることがゴールです
最初はわからなくてもOK、問題の文章に慣れることが合格への最短距離です
地震,洪水といった自然災害,テロ行為といった人為災害などによって企業の業務が停止した場合,顧客や取引先の業務にも重大な影響を与えることがある。こうした事象の発生を想定して,製造業のX社は次の対策を採ることにした。対策aとbに該当する用語の組合せはどれか。
a.異なる地域の工場が相互の生産ラインをバックアップするプロセスを準備する。
b.準備したプロセスへの切換えがスムーズに行えるように,定期的にプロセスの試験運用と見直しを行う。
ア:a.BCP b.BCM
イ:a.BCP b.SCM
ウ:a.BPR b.BCM
エ:a.BPR b.SCM
ア:a.BCP b.BCM。
解説!
BCPとBCMとは
自然災害、テロ行為などの予期せぬ災害が発生した場合に、最低限の事業を継続するための対策
BCP(Business Continuity Plan)事業継続計画
組織の事業継続に影響を及ぼす緊急事態が発生した場合に、最低限の中核となる事業を継続し、業務を早期に復旧・再開できるようにするための行動計画。
BCPの発動から全面復旧に至るまでは以下の4段階のフェーズがある。
1.BCP発動フェーズ災害や事故の発生(或いは発生の可能性)を検知してから、初期対応を実施し、BCP発動に至るまでのフェーズ
2.業務再開フェーズBCPを発動してから、バックアップサイト・手作業などの代替手段により業務を再開し、軌道に乗せるまでのフェーズ
3.業務回復フェーズ最も緊急度の高い業務や機能が再開された後、さらに業務の範囲を拡大するフェーズ
4.全面復旧フェーズ代替設備・手段から平常運用へ切り替えるフェーズ
BCM(Business Continuity Management)策定されたBCPが確実に実施されるために、その運用や見直し、教育や訓練などを包括的に行う経営管理手法。事業継続管理とも呼ばれる
BCP、BCMの問題は、Business Continuityまでは同じ事業継続という意味
3文字目が
P:Plan →計画(準備する)
M:Management→管理 (試験運用と見直し)
のキーワードで攻略しましょう
全国に複数の支社をもつ大企業のA社は,大規模災害によって本社建物の全壊を想定したBCPを立案した。BCPの目的に照らし、A社のBCPとして、最も適切なものはどれか。
ア:被災後に発生する火事による被害を防ぐために、カーテンなどの燃えやすいものを防炎品に取り替え、定期的な防火設備の点検を計画する
イ:被災時に本社からの指示に対して迅速に対応するために、全支社の業務を停止して、本社から指示があるまで全社員を待機させる手順を整備する
ウ:被災時にも事業を継続するために、本社機能を代替する支社を規定し、限られた状況で対応すべき重要な業務に絞り、その業務の実施手順を整備する。
工:毎年の予算に本社建物への保険料を組み込み、被災前の本社建物と同規模の建物への移転に備える。
ウ:被災時にも事業を継続するために、本社機能を代替する支社を規定し、限られた状況で対応すべき重要な業務に絞り、その業務の実施手順を整備する。
災害を想定した事業継続計画(BCP)を策定する場合に行うビジネスインパクト分析の実施事項はどれか。
ア:BCPの有効性を検証するためのテストを実施する。
イ:許容される最大停止時間を決定する。
ウ:代替手順や復旧手順について関係者を集め教育する。
エ:内外の環境の変化を踏まえBCPの内容を見直す。
エ:内外の環境の変化を踏まえBCPの内容を見直す。
ITパスポートの、問題の表現に「慣れる」ことが、合格への最短距離です